アスリート向けクロスカントリースキー&ランニング専門店
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来シーズンの学生、および国体向けのストラクチャーとその見極め方
2019.05.24
札幌本店
シーズンオフのいまのうちに、いろいろ準備しておきたいこの季節。
まずは来シーズンの学生、および国体向けのストラクチャーのデータをご紹介。
スキーが1本の方は①がオススメ 2本の方は①と②、もしくは2本共①を入れるか、3本以上の方は①と②と③の組み合わせ(a:①、②、③ b:①、①、② c:①、①、③など) 組み合わせはコーチやショップスタッフにご相談ください。(お持ちのスキーのベンドの硬さによってもストラクチャーの種類が変わります)
そこで、L6とは?R0.4浅とR0.5浅と何が違う?などご質問がある方は店の方にお問い合わせいただいても良いのですが、ここで説明させていただきます。
①L6…ライナーの6番 ライナーは見た目はまっすぐに見えますが、実際は斜めに入っています。角度がきついのでまっすぐに見えます。ライナーは雪の結晶が少し崩れた雪質に合い、新雪でも湿り気がある雪でしたら使えます。 6というのはストラクチャーの溝と溝の間隔を表す数字で、6はオールランド(適応温度-10℃~-2℃)です。ちなみに数字が5(L5)になると溝の間隔が狭くなり、適応温度が-5℃以下の寒い時向き。逆に、7(L7)になると暖かい時向きとなります。
②R0.4浅、R0.5浅...リアルストレートの溝と溝の間隔が0.4㎜で深さがの浅め(0.02㎜)、溝と溝の間隔が0.5㎜で深さが浅め リアルストレートはトップからテールまでまっすぐに溝が入ったストラクチャーです。新雪やザラメ雪などの雪の結晶がハッキリしている雪質や湿った雪、溶けはじめている雪などに合います。寒い時~暖かい時と幅が広いという事と、ストラクチャーツール(ハンドストラクチャー)を使用する時に、ストラクチャーツールとの相性が良いです。 また、深さに関してですが、深い溝(0.03~0.04㎜)は条件が合わないと「詰まる」という現象が起きますので“浅”がオススメです。
③CR6...クロスの6番 クロスは見た目で斜めの模様に見えたり、「⋀」や「⋁」の様に見えます。コース状況が踏み固められた硬いバーンの時が合います。クラシカルのレーンの中の様に踏み固められやすい状況もgood ただ、降雪時には、急に「詰まる」という急変もありますので、天気予報などに注意して選択しましょう。
④0407...R0.4とL7のミックス オールランドで使用できる種類です。寒いところの方も暖かいところの方も「滑るよ」声があり、私も札幌のスキーマラソン(コース状況がコロコロ変わるレース)で使用し、当たり外れがない無難?な感じを受けました。 ただ、ストラクチャーツールとの組み合わせが難しい目です。(経験があれば問題ありませんが)
⑤P5...フィッシャーのPLUSのスキーのオリジナル・ストラクチャーです。種類はクロス。角度がきついのでクロスに見えません。フィッシャーのスキーを購入された方は、このオリジナル・ストラクチャーは入れ替えをしないで使用した方が良いと思います。逆に、他の種類からP5に入れ変えも、もちろんできます。このP5は比較的オールランドで使用できますが、雪が溶けかかった時や暖かめの状況が良いです。
◎ストラクチャーツール(ハンドストラクチャー)...雪が溶けたり、雪が降ってスキーの滑りが悪くなった時に、素早く対処をするアイテム。 ※元のストラクチャーの種類の違いで効き方が多少変わるので、ストラクチャーツールを多用するチーム、学校の方には①ライナーか②リアルストレートをおススメします。